EVO 8 は audient の EVO シリーズで、4入力4出力のオーディオインターフェイスです。2入力機との違いは、マイクを同時に4本までつなげる余裕と、歌い手と聴く人でヘッドホンを分けられる点にあります。
選ぶ理由は3つに絞れます。
1. マイクプリアンプが4系統ある。 公式は「4 x EVO Mic Preamps」と説明しています。ボーカルとギターのマイクを同時に立てる、2人で並んで録る、ポッドキャストで複数人が話す。こうした場面で、入力が足りなくなって買い足す手間を避けられます。
2. Smartgain が4入力を同時に調整する。 公式によると、ゲインを自動で解析・設定する機能が、4入力すべてに同時に働きます。20秒以内に終わるとされています。入力が増えるほど手動の合わせ込みは面倒になるため、この機能は台数が多い機種ほど効きます。
3. ヘッドホン出力が2系統あり、ループバックも標準。 録る人と聴く人が別々の音量で聴けます。PCで再生している音(ゲーム、通話、動画)をマイクの音と一緒に録る、ループバックにも対応しています。
一方で、筐体は樹脂製で、ヘッドホン出力の音量が足りないという声があります(詳細は後述)。
4入力機を選ぶときの軸は3つです。
EVO 8 はこの3つを満たしたうえで、4万円を切る価格に収めた機種です。
audient 公式ページで確認できた項目だけを載せます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| マイクプリアンプ | 4系統(XLR / 6.3mm TRS)、ゲイン範囲 58dB |
| 入力ノイズ | Mic EIN -128dBu 未満 |
| 楽器入力 | 6.3mm フォーン(アンバランス、JFET)、ゲイン範囲 58dB |
| ファンタム電源 | +48V(入力ごとに切替) |
| 出力 | 6.3mm TRS バランス出力 4系統 |
| ダイナミックレンジ | 113dB(A特性、DAC出力) |
| ヘッドホン出力 | 6.3mm ステレオ × 2(独立) |
| 接続 | USB-C(USB 2.0 High Speed) |
| 大きさ・重さ | 幅190 × 高さ70 × 奥行70mm、0.475kg |
サンプリング周波数とビット深度は、公式ページで数値を確認できなかったため載せていません。購入前に公式の資料でご確認ください。
数字を日本語に訳すと次のとおりです。
ゲイン範囲 58dB — ダイナミックマイクのように出力が小さいマイクでも、音量を持ち上げる余地が十分にあることを示します。ただし、実際に使える範囲は58dBより狭いという指摘もあります(後述)。
Mic EIN -128dBu 未満 — マイクプリアンプ自身が出す雑音の小ささを表す数値です。小さいほど、ゲインを上げたときに「サー」というノイズが目立ちにくくなります。
ダイナミックレンジ 113dB — 出力側で、最も小さい音から最も大きい音までを再現できる幅です。家庭の制作環境では、この数値が足りなくなる場面はまずありません。
ループバック — パソコンの再生音を、マイクとは別の入力としてそのまま録音・配信に回す機能です。ゲーム実況や通話の録音に使います。
| ストア | 税込 | 状況 | 購入 |
|---|---|---|---|
| 楽天市場 | ¥39,985 | 2026.10.04 取得時点の実売価格(クロサワ楽器、新品。他の複数店も同額) | 楽天市場で見る |
| Amazon | リンク先で確認 | JAN 5060374260382 での検索結果を開きます | Amazonで見る |
| サウンドハウス | リンク先で確認 | 「audient EVO 8」での検索結果を開きます | サウンドハウスで見る |
価格は日々動きます。購入前に、表のボタンから最新の価格をご確認ください。
| 機種 | 向いている人 |
|---|---|
| Focusrite Scarlett 4i4 (4th Gen) | 同じ4入力クラスで、Focusrite のソフト環境や自動化機能を重視する人 |
| BEHRINGER UMC404HD | マイクプリアンプ4系統を、できるだけ安く確保したい人 |
| audient EVO 4 | 2入力で足りて、同じ Smartgain とループバックをより小さく安く使いたい人 |
分かれ目は入力数と予算です。同時に使うマイクが2本までなら、EVO 4 のほうが無駄がありません。3本以上、あるいはヘッドホンを2人で分けたいなら、EVO 8 の4入力・2系統ヘッドホンが効いてきます。
MusicTech のレビューは、プリアンプがクリーンで癖が少なく、SM7B のように鳴らしにくいマイクにも足りるゲインがあると評価しています。Smartgain が初心者にも経験者にも手間を減らす点、ヘッドホン出力が2系統ある点、全入力でファンタム電源を個別に切り替えられる点も、配信やポッドキャスト向きとして褒められています。Thomann の購入者レビュー(5段階で4.4、80件)にも、低ノイズのプリアンプと、高価な機種から乗り換えたという声が見られます。
不満は3点に集まります。1つは筐体の樹脂感で、複数のレビューが価格帯のわりに頼りないと指摘しています。2つ目はヘッドホン出力で、音量が足りず別途ヘッドホンアンプが要るという声が Thomann と Equipboard の双方にあります。公称の58dBのうち、実際に使えるマイクゲインはそれより小さいという指摘もあります。3つ目は Windows のドライバーで、導入に失敗して起動を繰り返す、スリープ復帰後に認識されないという報告があります。ソフトウェアミキサーが重い、出力ルーティングの自由度が低いという声もあり、ループバックの設定は動画の解説が要るとも言われています。
評価が割れるのは音質よりも、筐体とヘッドホン音量、環境依存の挙動です。据え置きで使い、ヘッドホンの大音量を求めない人なら気になりにくい部分です。Windows で使う場合は、購入前に最新のドライバーの情報を確認しておくのが無難です。
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