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マルチ音源ソフト / REVIEW

オーケストラ全部ではなく、11人編成の弦だけを手元に置く|
大規模な管弦楽ライブラリを丸ごと導入する前に、小編成のストリングスだけで足りるか確認する

2026.07.05 公開
オーケストラ全部ではなく、11人編成の弦だけを手元に置く
MODEL
Session Strings 2
CONCLUSION
曲にストリングスを足したいが、大規模なオーケストラ音源まではいらないなら、Native Instruments Session Strings 2が候補になります。4ヴァイオリン・3ヴィオラ・2チェロ・2コントラバスの11人編成に絞った収録であること、14種類の奏法とコード自動振り分けなどの演奏補助機能を備えていること、無料のKontakt Playerで動作すること。この3点が理由です。

オーケストラ全部ではなく、弦楽器だけをCONCLUSION

映画音楽向けの大規模なオーケストラ音源は、収録楽器の種類が多いぶん容量も操作項目も膨らみます。ヴォーカル曲やポップスの曲中で弦の質感を足したいだけなら、規模を絞ったストリングス専用音源の方が扱いやすい場合があります。Native Instruments Session Strings 2は、この用途に絞った11人編成のストリングス音源です。

選ばれる理由は3つです。

1. 11人編成に絞った収録。 公式の説明では4ヴァイオリン・3ヴィオラ・2チェロ・2コントラバスの構成で、現代的な小編成アンサンブルの、親密感のある音を狙った収録です。大規模なオーケストラの壮大さより、曲に自然に馴染む弦の質感を求める用途に向いています。

2. 14種類の奏法と演奏補助機能。 アクセント・ピッツィカート・クレッシェンド・レガート・ポルタメントなど14種類の奏法に対応します。正しい音程間隔でのレガート・ポルタメントの自動選択、コードを単音から自動的に各パートへ振り分ける機能、ステップごとに奏法を指定できるアルペジエーター(リズムアニメーター)など、演奏経験がなくても扱いやすくする補助機能が用意されています。

3. 無料のKontakt Playerで動作する。 上位版のKontaktを別途購入しなくても、無料配布されているKontakt Playerがあれば使用できます。

小編成ストリングス音源を選ぶ基準CRITERIA

比較の軸を先に決めます。ストリングス音源を選ぶときに効いてくる条件は主に3つです。

  • 求めているのは大編成の壮大さか、小編成の親密感か。 Session Strings 2は後者に寄った設計です。映画音楽のような大規模な響きを求めるなら、大編成のオーケストラ音源の方が向いています。
  • 必要なディスク容量を確保できるか。 ライブラリ本体の容量に加えて、Kontakt Player自体の空き容量も必要です。
  • すでにKontakt PlayerまたはKontaktを導入しているか。 どちらか一方が必須のため、初めて導入する場合はKontakt Playerの無料インストールから始めることになります。

収録内容を日本語に直すSPEC

公式サイトおよびKontakt Player公式ページの記載に基づいて並べます。

項目内容
編成4ヴァイオリン・3ヴィオラ・2チェロ・2コントラバス(11人編成)
奏法数14種類(アクセント・ピッツィカート・クレッシェンド・レガート・ポルタメント等)
データ容量圧縮時11GB(展開後は約15GB)
動作環境無料のKontakt PlayerまたはKontaktが必要
ライセンス・認証Native Access経由の認証。買い切り
対応プラグイン形式(Kontakt Player側)Mac: VST3・AU・AAX/Windows: VST3・AAX(いずれも64bitのみ)
スタンドアロン(Kontakt Player側)対応
対応OS(Kontakt Player側)macOS 14・15・26(最新アップデート)/Windows 10・11(最新Service Pack)

Kontakt Playerに必要なCPU・メモリは、Kontakt Player公式ページの記載でIntel Core i5相当またはApple Silicon、RAM 4GB(6GB推奨)、2GB以上のディスク空き容量です。 これはKontakt Player本体の要件であり、Session Strings 2のライブラリ容量(圧縮11GB)は別途必要です。

必要なKontakt Playerの最低バージョンについては、公式マニュアルに具体的な数値の明記が確認できなかったため、この記事では未確認としています。 導入時は最新版のKontakt Playerを使うことをおすすめします。

演奏補助機能が実際にやっていることFEATURES

コードを置くだけで、各パートに自然な音を振り分けます。 単音を弾いた状態からフルオーケストレーションされたアンサンブルコードを生成する機能があり、和声の知識が浅くても不自然な音の重なりを避けられます。

正しいレガート・ポルタメントの自動選択。 音程の間隔ごとに適切なつながり方が変わるレガート・ポルタメントを、音源側が自動で選びます。奏法を1つずつ手動で切り替える手間を減らせます。

リズムアニメーター。 ステップごとに奏法・和音・音符を指定できるアルペジエーターで、コードに動きを加えられます。

どこで買うかPRICE

ストア税込状況購入
楽天市場¥15,3002026.08.26 取得時点の実売価格(ダウンロード版)楽天市場で見る
Amazonリンク先で確認ダウンロード納品のためJANが無く、製品名検索の結果を開きますAmazonで見る
サウンドハウスリンク先で確認「Native Instruments Session Strings 2」での検索結果を開きますサウンドハウスで見る

ダウンロード納品のソフトのため、価格が販売店ごとに変わることがあります。上位版のSession Strings Pro 2は別製品・別価格ですが、この表はSession Strings 2本体のみを対象にしています。

同じ用途で比べられる選択肢ALTERNATIVES

Session Strings 2が唯一の正解ではありません。求める編成の規模で答えが変わります。

選択肢想定価格帯向いている人
Session Strings Pro 2(上位版)Session Strings 2より高い価格帯より多くのマイクポジション・奏法を求める人
大編成のオーケストラ音源(ブランドは複数)製品による映画音楽のような大規模な響きを求める人
Native Instruments Komplete 26 Standard内の音源(単体レビューは別記事)Komplete全体の価格帯ストリングス単体ではなく、他ジャンルの音源も含めて総合的に揃えたい人

分かれ目は単純です。小編成の親密な弦の質感だけで足りるならSession Strings 2、大規模な響きが必要なら大編成のオーケストラ音源、総合的に音源を揃えたいならKomplete、という並びになります。

買わなくていい人DO NOT BUY IF

  • 大規模なオーケストラの壮大な響きを求める人。 Session Strings 2は11人編成に絞った音源です。映画音楽のような規模感を求めるなら、大編成のオーケストラ音源の方が向いています。
  • すでに総合音源バンドルでストリングスをカバーできている人。 Komplete等に含まれるストリングス音源ですでに用途を満たしているなら、追加費用をかける優先度は高くありません。
  • Kontakt PlayerまたはKontaktの導入自体を避けたい人。 どちらか一方が動作の前提条件です。この環境構築を避けたいなら、単体で完結する別形式の音源を検討してください。

次に読むNEXT

スペックの出典SOURCES

  • Native Instruments公式 Session Strings 2製品ページ https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/cinematic/session-strings-2/
  • Native Instruments公式 Kontakt Player製品ページ https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/samplers/kontakt-7-player/

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