弾き語り配信の機材構成というと、マイク、オーディオインターフェイス、配信ソフトと、必要なものを並べて予算が膨らみがちです。ですが、すでにiPhoneを持っている前提なら、最初の1点は ZOOM iQ7 だけで足ります。
iQ7 は iPhone の Lightning 端子に直接挿すマイクです。パソコンも配信ソフトも要らず、いつも使っている配信アプリ(Instagram Live、TikTok Live、YouTube Live のアプリ版など)に挿すだけで、マイクだけが差し替わります。今日買って、今日の配信から使えるのが最大の利点です。
弾き語りは、声とギターという2つの音源を同時に拾う必要があります。スマホの内蔵マイクは通話や動画撮影を前提に作られているため、この用途では次の3点で不利です。
iQ7 はこの3点を、マイクを差し替えるだけで解決するための機材です。
公式スペックのうち、配信の音質に直結する項目だけを訳します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| マイク方式 | MSステレオマイク(90°/120°/M-S、指向性は30°〜150°で調整可能) |
| 最大入力音圧 | 120dB SPL |
| 入力ゲイン | +3〜+43dB |
| 音質 | 44.1kHz/16bit、48kHz/16bit |
| 接続端子 | Lightningコネクタ |
| 出力 | ステレオミニジャック(ライン出力・ヘッドホン出力兼用) |
| サイズ・重量 | 54.5×57.2×26.5mm・30.5g |
MSステレオマイクという方式。 正面を向いたマイク(M)と、左右に開いたマイク(S)を組み合わせてステレオ音を作る方式です。声を録るMマイクと、ギターの広がりを録るSマイクの配分を後から調整できるため、内蔵マイクの「全部が団子状」問題がここで解決します。
指向性を30°〜150°で調整できる。 ギターを弾きながら歌う姿勢では、口とギターの位置関係が人によって違います。この角度調整で、自分の構え方に合わせてステレオの広がりを決められます。
入力ゲイン +3〜+43dB。 内蔵マイクでは音量が足りない静かな弾き語りでも、ゲインを上げて余裕を持たせられます。逆にサビで声を張るタイプの人は、ゲインを絞ることで音割れを避けられます。この幅があること自体が、内蔵マイク単体との一番の違いです。
| 機材 | 役割 | 価格(税込) | 購入 |
|---|---|---|---|
| 最安ZOOM iQ7 | ステレオマイク(iPhone直結) | ¥12,500 | 楽天市場で見る / Amazonで見る |
合計 ¥12,500。すでにiPhoneと配信アプリを持っている前提での金額です。価格は日々動くため、購入前に表のボタンから最新の価格をご確認ください。
削るなら。 iQ7を買わず、内蔵マイクのまま始める選択肢もあります。費用はゼロですが、前述の3つの弱点はそのまま残ります。まず配信を1回やってみて、続けられそうかを見極めてから iQ7 を足す、という順番でも遅くはありません。
足すなら。 スマホを固定するスタンドや三脚を足すと、両手が塞がるギター演奏中でも画面位置が安定します。ここは機種を問わないアクセサリのため、金額は手持ちの物や好みで大きく変わります。
PC配信ルートに広げるなら。 OBSのようなソフトで配信したい場合は、オーディオインターフェイスとマイクが別々に必要になり、構成はこの記事の想定を超えます。録音の質もあわせて上げたい人は、宅録用のレコーダーとオーディオインターフェイスを組み合わせた構成(記事「宅録ボーカル入門セット」)を参照してください。
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